重要鉱物×循環×情報

2026-07-04

重要鉱物×循環×情報 図版1

先週6/25、全米製造業者協会(NAM)が重要鉱物の政策提言を公表しました。米国は、2025年のUSGSリストに含まれる重要鉱物のうち、13鉱種で輸入依存度100%。さらに20鉱種で50%超の輸入依存となっています。

NAMの提言では、採掘・処理能力の強化や許認可改革に加えて、リサイクル・回収、代替、鉱物マッピングへの投資も明記されています。つまり、需要側の米国は、採掘を増やすだけでなく、循環によって供給リスクを下げようとしている。

一方、中国は2026年3月末に国務院令834号「産業・サプライチェーン安全保障規定」を公布しました。これは、重要分野の産業・サプライチェーンについて、情報共有、リスク監視、調査、緊急対応、対抗措置を含む枠組みを整えるものです。

特に注目すべきは、外国政府や外国企業などによる中国の産業・サプライチェーン安全を損なう行為に対して、調査や制限措置を取り得る仕組みが制度化されたことです。

需要側は、循環で自給を模索する。供給側は、サプライチェーン情報と調査権限を国家安全保障の枠組みに組み込む。資源循環は、もはや資源効率や環境政策というより、経済安全保障の主戦場になりつつある。その構図が、太平洋の両側で同時に見えてきたように感じます。

IISEで提唱している環境情報化のフレームで言えば、資源・循環データを「整える」段階から、それを経済安保の文脈で「活かす」段階へ移っているのかもしれません。皆さんの会社では、重要鉱物まわりのデータはまだ「開示・コンプライアンス」の話でしょうか。それとも「調達・設計の競争力」の話になってきていますか。

NAMの政策提言: https://nam.org/nam-releases-critical-minerals-policy-agenda/
White & Case(国務院令834号の解説): https://www.whitecase.com/insight-alert/china-issues-new-supply-chain-security-regulations
中国政府公報(国務院令第834号原文): https://www.gov.cn/gongbao/2026/issue_12686/202604/content_7066322.html

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環境情報化のコンセプトをまとめたホワイトペーパー「GX VISION」は以下をご覧ください
https://note.com/nec_iise/n/n3323b2d496bc

図版の文字情報

- タイトル(2行・「重要鉱物」と「資源」「循環」「情報」がオレンジでハイライト):
  「重要鉱物をめぐる競争は、/「資源」から「循環」と「情報」へ」
- 下部ハッシュタグ: #linkedin #重要鉱物 #サプライチェーン #経済安全保障
- ビジュアル: 世界地図+ネットワーク線・地球儀・リサイクルマーク・虫めがねのダークブルー系イメージ