ネイチャーポジティブ×環境情報化

2026-08-05

ネイチャーポジティブ×環境情報化 図版1

認定された23.1千haのうち、OECMとして国際データベースに登録されたのは10.0千haでした。

環境省が8月3日、令和7年度に認定した自然共生サイトについて、既存の保護地域との重複を除いた10.0千haを、OECM(保護地域以外で生物多様性の保全に資する区域)として国際データベースに登録したと公表しました。認定した区域のうち重複を除いた分を登録する、という運用が、もともと定められているものです。

今回の登録後、保護地域とOECMを合わせた割合は、陸域で21.0%(うちOECMは0.2%)です。

発表で目に留まったのは、次の一文でした。

「なお、合計割合は、端数処理の都合上、見かけ上前年度から変化はありません」

制度は進んでいる。それでも、国内で認定された面積が、そのまま国際的な保全面積の上積みになるわけではありません。

自然共生サイトとして認定する。
既存の保護地域との重複を整理する。
OECMとして、国際的に参照できるデータにする。

それぞれ別の工程なのだと思います。

そして、このデータは30by30の進捗を数えるためだけのものでもありません。

保護地域とOECMをまとめた国際データベースは、企業や金融機関が自社の拠点や調達地の周りに何があるかを確認するためのデータとしても提供されています。自然との接点をたどる作業は、たいてい場所の特定から始まります。

つまり、自然共生サイトが国際登録されるというのは、地域で続けられてきた保全の取組が、企業が拠点や調達地を確認する際に参照し得るデータ層に加わる、ということでもあります。

今回の発表は、自然に関する情報が、制度からデータ基盤を経て、意思決定に届くまでの経路を示しているように思います。

🔗 環境省「自然共生サイト等の国際的なデータベースへの登録について」(2026年8月3日):
https://www.env.go.jp/press/press_05386.html

🔗 世界の保護地域・保全区域データベース(WDPA+OECM。UNEPとIUCNの共同プロジェクト):
https://www.ibat-alliance.org/datasets/wdpca

図版の文字情報

**左パネル(コピー面)**

- 大タイトル: **「認定する、と、/参照できるようにする。」**(明朝系・2行組。下に細い罫線と葉のアイコン)
- サブコピー: 「令和7年度に認定した **23.1千ha** のうち、/OECMとして国際データベースに/登録されたのは **10.0千ha**」(数字のみ緑)
- 下部ラベル: 🏛「**環境省 2026年8月3日発表**」
- ビジュアル: 水彩調の森・湖・山と鳥。淡いグリーン基調

**右パネル(図解面)**

- 3ステップの横並び(各カードに番号+アイコン)
  - ❶「自然共生サイトとして認定する」(芽のアイコン)
  - ❷「既存の保護地域との重複を整理する」(重なる円+地図ピン)
  - ❸「OECMとして、国際的に参照できるデータにする」(データベース+地球)
- ❸から右へ2本に分岐
  - 「**30by30の進捗評価**」(上向き棒グラフ)
  - 「**企業が拠点・調達地を確認する際に参照し得るデータ層**」(ビル+位置ピン)
- 最下部の帯: 葉 → 制度(建物)→ データベース → ネットワーク の4アイコンを点線でつなぎ、
  「**自然の情報が、制度からデータ基盤を経て、意思決定に届くまで。**」